リード文とは?WEBライター初心者にもわかる書き方のコツや文例
新聞や雑誌って不思議ですよね。パッと見ただけで「読んでみたいな」と思う記事がゴロゴロあります。
ご訪問ありがとうございます。副業WEBライターの泉貴幸です。
さて、今回は「リード文」について詳しくまとめてみました。
文章を仕事にするとよく聞く言葉ですが、次のような疑問を持つ人も意外と多いようです。
- そもそもリード文とは?どんな目的で使うの?
- 効果的なリード文の書き方は?基本的な形やコツってある?
- リード文はどんなことに気をつけて作ればいいの?
私もリード文の内容で悩んでいた時期があるので、気持ちは十分理解できます。
当ページでは「リード文とは?」と題して、WEBライター初心者でもわかるように書き方のコツや例文をご紹介しています。
リード文の書き方やコツをマスターすれば、クオリティの高い記事が書けるようになります。ぜひ最後までお付き合いください。
1.リード文の目的と意味
意味や目的が分からないまま使っても、良い文章は書けません。
そこで、リード文とは何なのか?という点からご説明していきたいと思います。
リード文とは?
記事の概要を伝える短い文章です。場合によっては「導入文」と呼ぶこともあります。
リード文は次のようなところで使用します。
新聞・雑誌・資料・メールマガジン(メルマガ)・WEBサイト・書籍・試験問題など
このように幅広く使われています。テレビドラマや小説のあらすじもリード文と同じ意味です。
WEBライターが作成する記事の場合は、タイトルと見出しに挟まれる形で掲載されています。
のちほど目的や必要性について触れますが、記事の概要や問題提起といったものを短い文章に詰め込んだ重要な部分です。
今後もWEBライターで活動していくのであれば、「リード文をいつでも作成できる知識」は必ず必要になってくるでしょう。
全てのWEBライティング案件で、リード文が求められるとは限りません。
当ページのように作成する時もあれば、本文のみでOKという案件も存在します。
リード文の目的
リード文とは何なのかがわかったところで、次は目的についての解説です。本文の内容を、わざわざ要約するのはムダと思うかもしれません。
しかし、リード文には明確な目的があります。
「なるほど!こんなことが書かれているのか?」と、記事の全体像を一目で分かるようにします。
記事の概要や方向性を伝えるは、目的の一つです。
「いきなり本文でも問題ないのでは?」と思うかもしれませんが、リード文がないと意外と読みづらいものです。
本文に比べると文字数が少ないので、要点をまとめて分かりやすく書かないといけません。
「これが知りたかったんだよ」という訪問者の答えが記載されていることを知らせる役割があります。
せっかく検索してページに訪れたのに、内容が不明だと訪問者は読み進めてくれません。
最悪の場合、一瞬でそのページから離れてしまいます。
そもそも、訪問者は何らかのキーワードで検索して「ここに答えがあるのでは?」と思って訪れていることを忘れないようにしましょう。
訪問者は、自分の悩みや疑問以外にも、以下のような不安を抱えながらサイトに訪れます。
- 安心して読めるサイトなんだろうか?
- 内容は難しくないか?
企業の面接や新規営業、プライベートでの新たな出会いを想像してみてください。
おそらく相手の雰囲気や会社の雰囲気を必死に感じ取ろうとするはずです。
訪問者も同じような感覚を持っています。リード文は、サイトに訪問した際、親しみやすい雰囲気を伝えることと、信頼を得ることも目的としています。
リード文の必要性
サイトに訪問し、最初に見るのがリード文です。
つまり、この文章を読んだ感触しだいで読み進めてくれるかどうかが左右されるといっても過言ではありません。
例えば、友人に「美味しい飲食店」を勧める時はどうしますか?いきなり「あのお店いいよ」だけでは何のことだかわかりませんよね。
「〇〇が美味しくて、しかも〇〇円だからいいよ」くらい説明しないと友人も理解できませんし、行ってみようと思わないでしょう。
リード文は同じような役割を果たしています。
私もインターネットで検索して色々なサイトをみます。ですが、タイトルで「ここを読んでみよう」と思い、サイトに入ってすぐ出てしまうというケースは少なくありません。
つまり、リード文を読んだときに、
- あれ?知りたい内容が入っていない
- 何となく読みたいこととズレている
- あまり読みやすい書き方じゃないな
と一瞬で判断しているのです。サイトに留まってもらう為には、概要、答え、雰囲気をしっかり伝え、訪問者に「読み進めていく価値は十分ありますよ」と伝えることが大切になってくるです。
もちろん、この他にも必要な理由はあります。
訪問者は、不安と疑問を抱えて訪れています。こういったストレス状態を少しでも和らげることが大切です。
その為に、挨拶や概要を最初に書いています。
ここでリラックスしてもらわなければ、
- 記事内容が理解できない
- イライラして集中できない
- 「もういいや」という気分になりサイトを離れる
ということが起きても不思議ではありません。サイトにたどり着いたからには何かしら得てほしいですよね。
読まれる記事にする為には、検索上位表示も意識する必要があります。
このリード文に、キーワードを自然な形で入れて上位表示を狙わないといけません。
「Search Engine Optimization」、いわゆる検索エンジン最適化です。
ただ、無理やりキーワードを大量に入れると読みづらい文章になります。あくまで自然な形で、読みづらくならない程度に使用していきましょう。
検索順位を決める要素はリード文だけではありません。タイトル、見出し、本文内容といった様々な要素が関係しています。
2.リード文の基本構成
適当に書いたものは、残念ながら魅力的なリード文とは言えません。文字数、内容、基本的なパターンをまずはしっかり習得しておきましょう。
リード文の文字数
長すぎると本文に到達する前に飽きてしまう、短すぎると概要が伝わりません。
このことから、150~300文字がベストだと言われています。
もちろん、明確な基準は存在しませんからあくまで目安的な数値です。
- 冒頭で伝えたいこと
- 記事の内容
- 記事の構成
によっては、150文字以下、300文字以上もあります。ちなみに当記事のリード文は368文字です。
ちょっとした雑談を挨拶の前に入れてしまったので、少々多くなってしまいました。
話を戻しますが、大切なのは記事の概要を簡潔にまとめ、訪問者(読者)が興味を持ってくれることです。
リード文の内容
こちらも「明確な基準」はありません。しかし、私も含めWEBライターの書くリード文には以下のような内容を盛り込んでいます。
簡単な挨拶を入れます。名前を名乗るだけという方法や、ちょっとした雑談を入れた挨拶もあります。
雑談を入れるとソフトな雰囲気になるのですが、長文になるので厄介です。
営業職の間で「アイスブレイク」という手法がありますが、これに相当する部分と考えてください。
ちょっとした雑談を入れて相手との距離を縮める時に活用します。
ただし、長いと本題からズレてしまうので要注意!なるべく短くするのがコツです。
営業などで初対面の場合に使う手法。緊張をほぐしコミュニケーションを取る為に使います。営業だけでなく、日常生活にも役立つ技術です。
訪問者や同じ境遇の人が抱く悩みなどを列挙します。ここを間違えると、求めている答えと文章が合致しません。
列挙する時は、文章ではなく箇条書きが一般的です。実際の悩み、不安、疑問などを調べていくつか記載します。
特に決まった形式はありませんが、箇条書きでいくつか挙げておくと訪問者が読みやすいのでオススメです。
万が一、箇条書きが使えない時はなるべく一文を短くするようにしてください。複数の伝えたいことを一文にまとめてしまうと読みづらい文章になってしまいます。
目安としては、40~50文字くらいで調整するようにしましょう。
「その気持ち良く分かります」というような共感を入れます。同じ気持ちの人がいると安心しますよね。
私を例にすれば、WEBライター初心者の頃を思い出して「確かにそういう悩みあったな」と共感し、文章を通じて一緒に悩みを解決していくことを提案します。
実際に体験したことなので、共感は書きやすい部分です。
タイトルや内容の一部を文章に含めながら、記事概要を伝えます。
あまり長いと本文に移る前にページから離れてしまうので、分かりやすく短い文章がベストです。
本文が長くなればなるほど、まとめるのは難しくなりますが、腕の見せ所だと思ってください。
記事は、訪問者にとって有益なものでなくては意味がありません。
読むことによって何が得られるのか?もしくはどんな状態に変化するのかをリード文ではじめに伝えます。
当然ですが、短い文章内に含めるので「紹介する全てのメリットと将来像」を伝えることは不可能です。
タイトルの一部を使ったりしながら、キャッチコピーのような強いメッセージを考えましょう。
リード文の基本パターン
リード文には大きくわけて、解決型、情報伝達型、実践型の3つのパターンがあります。
ライター業をしていると〇〇といった悩みを持つ人も多いようです。
・「悩み・不安・疑問を記載」
・「悩み・不安・疑問を記載」
・「悩み・不安・疑問を記載」
あなたも同じような悩みを持っているのではないでしょうか?そこで今回は〇〇に関する解決策をご紹介します。
この方法は最終的に解決策や対処法を伝えることで記事が終了します。まさに今ご覧になっているこのページが「悩みや疑問の解決型」です。
例文の赤いアンダーラインのところは、次のような表現でも問題ありません。
- ~という疑問を持つ人も少なくありません。
- ~と不安に感じる人も多いと言われています。
- 以下のような(次のような)疑問がよく見受けられます。
記事のテーマや前後の文章とのバランスを考えて、最適な表現方法を当てはめてください。
次は情報伝達型です。話題の商品やサービスについて詳しく紹介する型になっています。
最近話題の〇〇、あなたもすでに興味をお持ちになっているのではないでしょうか?
この〇〇には△△も効果が期待できると言われています。そこで今回は、〇〇について詳しくご紹介します
アンダーラインの部分は要注意です。断定できるものは「~があります」でも問題ありません。
3つ目の実践型は、本当に使った体験をもとに作成していきます。作成しやすく明確な文章に仕上がるのが特徴です。
例文2をもとに再度作り直してみました。
最近話題の〇〇、あなたも既に購入を検討しているのではないでしょうか?
ですが、初めての購入なので不安なところもたくさんあるはずです。
そこで今回は〇〇の実践方法について分かりやすく解説していきます。
問題提起を行う解決型より、少ない文字数で作れるリード文です。文章の配置や言葉使いを変えると、表現方法はいくらでも出てきます。
ご紹介した基本パターンをベースにして、色々とアレンジしてみてください。
3.リード文の具体的な書き方とコツ
最後に、文例を使いながらリード文の具体的な書き方とコツをご紹介したいと思います。
せっかく当ページにお越し下さった訳ですから、この記事を例にしてみましょう。
手順1.ターゲットを明確にする
まずは、選定したキーワードをもとにターゲットを明確にします。
ここがブレると話が違う方向に進んでしまい、結果的にページからの離脱を招くので要注意です。
依頼主よりキーワードの指定があれば、それに沿って調べればOKです。
キーワードを使って検索する人の求めるものが分かると、「悩み・不安・疑問」部分はすぐ書けます。
リード文は、最初に作るが一般的な手法です。しかし、記事の内容や状況によっては最後でもOKです。
例えば私の場合、訪問者の悩み・不安・疑問を調べ、それをもとに仮のリード文を簡単に作成します。
次に本文を作成し、最後はリード文を手直しして本文に合わせたら完成です。
本文との整合性が取れない場合は、仮のリード文にしておきます。問題提起だけしっかり作成しておけば本文は作成可能です。
見出しに合わせて本文を作成していきます。
ページ最後のまとめ文章です。
作成した記事の流れや内容に合わせて微調整して、整合性の取れたリード文に仕上げて終了です。
なぜ、こういった手法を取るのかというと、記事作成を進めていくうちにリード文と記事本文の整合性が取れなくなることが多いからです。
最初と最後、整合性が取れていればどの形でも構いません。自分に合った作成方法を見つけておきましょう。
手順2.興味や関心を持たせる
読み進めていきたいとワクワクするリード文が理想的です。
共感や読んで得られることを明確にして、興味や関心を抱いてもらえるような文章を考えましょう。
当記事だと、以下の部分が該当します。
アイスブレイク、悩み・不安・疑問の列挙、共感の3つを組み合わせて、訪問者の興味と関心を惹くようにしています。
最初の一文で直接「リード文」について触れていませんが、それっぽい文章にしているのが特徴です。
手順3.本文の内容を要約する
リード文とは、全体の要約を掲載する場所です。私の記事内だと次の箇所が「本文内容の要約」に該当します。
今回はほぼタイトルを使用している状態ですが、リード文とは何か?から始まり、書き方のコツと例文を紹介すると明記しています。
手順4.記事を読むメリットを伝える
メリットは、リード文の一番最後に入れています。
読むことでどうなるのかを伝えないと、訪問者もメリットを感じてくれません。
必ず入れるべき一文です。
メリットとは「書き方のコツを得られる」だけではありません。コツを得たことによってどうなるのかもメリットになります。
つまり、当記事の場合は「クオリティの高い記事が書ける」もメリットです。
WEBライターによっては、結果(メリットなど)を最初に持ってきます。
長年、記事を作っていると自然と「自分の型」が決まってしまうので、WEBライター初心者のうちに色々な手法を試すのもよいかもしれませんね。
今回はリード文とは?をテーマに、書き方のコツや例文をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
長い文章を書くのも大変ですが、リード文のように要点をまとめて短文にするのも大変です。
しかし、たとえWEBライター初心者だったとしても、書き方のコツさえ習得しておけばさほど難しいことではありません。
私のリード文はほんの一例です。色々な方のリード文を読みながら、素敵なWEBライターになってください。
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