コンバージョンとは?初心者にも分かりやすく意味や使う場面を解説!
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専業WEBライターのtomomiです。WEBライターの仕事は、ネット上で見ることができるさまざまな記事、WEBサイトに掲載される文章を作成することです。
WEBサイトの運営者は、より多くの人をサイトに呼び込み、商品の購入やサービスの利用など、何らかの成果を得ることを目的としています。そのため、多くの人がサイトに訪問してもらえるような記事を作成することを、WEBライターは求められています。
WEBサイトの運営者が目的達成のために行う活動を、WEBマーケティングと言いますが、WEBマーケティングにおいて重要なのが「コンバージョン」という言葉です。
サイト運営者やマーケティング担当者なら、もちろん知っている言葉ですが、初心者となると、
- コンバージョンってどういう意味 ?
- CVってコンバージョンのこと?
- コンバージョン数、コンバージョン率って?
- コンバージョンの具体的な内容は?
といった疑問がたくさんあることでしょう。
そこで今回は、初心者の方に向けて、コンバージョンの種類や関連用語、使う場面によって異なる言葉の意味など、分かりやすく解説していきます。
1.コンバージョンとは?
コンバージョンは、WEBマーケティングにおいて重要な言葉であり、関連する用語もたくさんあります。
言葉の意味だけでなく、関連用語についても覚えておきましょう。
コンバージョンの言葉の意味
コンバージョン(conversion)は、「変換・転換」を意味する言葉で、マーケティング分野では略語の「CV」という言葉でも使われています。
コンバージョン(CV)とは、『 WEBサイトの目的に対する成果(結果)』のことを指しています。
業種やサイトの種類によって、それぞれの目的は異なるため、コンバージョンの意味や内容も当然違ってきます。
例えば、ECサイト(ネットショップ)なら、商品やサービスを購入してもらうこと、情報を提供しているサイトなら会員登録などがサイトの目的になりますよね。
このように、サイトごとに定められた目的を達成することを、コンバージョンと言います。
コンバージョンの関連用語
コンバージョンに関連する用語を知ることで、コンバージョンについての理解をさらに深めることができます。
コンバージョンの主な関連用語をご紹介します。
関連用語 | 意味 |
コンバージョン数 | コンバージョンを獲得した数 サイトの訪問者が、商品の購入や会員登録など、そのサイトの目的(成果)とされるアクションをとった数を指しています。 |
コンバージョン率 (CVR) | 訪問数に対してコンバージョンした割合 コンバージョンレートや転換率とも言われています。 コンバージョン率(CVR)は 「コンバージョン数÷訪問数」 の計算式で算出されます。 |
コンバージョンタグ | コンバージョン数を計測するためにWEBページに貼り付けるタグ サイトの成果を確認するために必要なタグです。 |
コンバージョン指標 | 成果を図るための指標 コンバージョン数やコンバージョン率、コンバージョンを得るためにかかったコスト(CPA)などを指しています。 |
コンバージョンポイント | WEBページを運営していく上での 成果を達成するポイント 問い合わせメール・ダウンロード・会員登録・資料請求など |
CPA (Cost Per Action) | WEB広告を利用した際の費用対効果を図るための指標 1件のコンバージョンに対してかかるコスト 。 CPAは 「広告費用÷コンバージョン件数」 の計算式で算出されます。 |
2.コンバージョンの種類
サイトの目的によっても意味や内容が異なるコンバージョンですが、コンバージョン獲得までのサイト訪問者の行動の違いによっても、コンバージョンの種類(用語)が分けられています。
どのようにしてコンバージョン獲得につながり、どのように計測するのか、ここでは、さまざまな種類のコンバージョンについてご紹介していきます。
直接コンバージョン
直接コンバージョンとは、初めてサイトに訪れたユーザーが、一度もサイトを離れることなく、その時点でコンバージョンにつながることを意味しています。
つまり、広告を見てサイトに訪問したユーザーが、そのままそのサイトの目的とされる「 商品の購入やサービスの利用、資料請求 」などの行動をとること、またその件数を指しています。
間接コンバージョン
直接コンバージョンとは反対に、広告を見てサイトに訪問したユーザーが、その時はコンバージョンに至らず、一度サイトを離れてから、再びサイトに訪問してコンバージョンすることを、間接コンバージョンと言います。
間接コンバージョンは、アシストコンバージョンとも表現されています。
例えば、ネットショップなどで、商品に興味は持ったもののすぐには購入せず、他のサイトなどを見た後に、「 やっぱり最初に見た商品がほしい! 」と思って、結局最初のサイトに戻って商品を購入することってありますよね?
こういった行動が、そのサイトにとって「間接コンバージョンの獲得」になるという訳です。
直接コンバージョンだけでなく、間接コンバージョンも視野に入れた上でマーケティング施策(潜在ユーザー向けの施策)を行うことが、サイト運営者にとって重要であるとされています。
総コンバージョン
総コンバージョンは、リスティング広告において、広告1クリックに対してのコンバージョンすべての件数を指しています。
例えば、計測期間内に 1人のユーザーが商品を2つ購入した場合、総コンバージョンは「 2 」と計測されます。
つまり総コンバージョンは、人数に関係なく単純に、コンバージョンが発生した件数を指しています。
ECサイト(通販サイト)など、コンバージョンの件数自体が、売り上げや利益につながる場合は、総コンバージョンによる計測を行います。
ネット上で検索したキーワードに対して、検索結果ページに表示される広告のこと。Googleの検索結果ページでは、上部や下部に「広告」と文字が表示され、クリック数などに応じて広告料が発生します。
ユニークコンバージョン
ユニークコンバージョンでは、広告の1クリックに対して 、計測期間内に何度もコンバージョンが発生したとしても1件と計測されます 。
例えば、1人のユーザーが商品を複数購入したとしても、ユニークコンバージョンでは「1」と計測します。
つまりユニークコンバージョンは、コンバージョンした人数を指すものです。
ECサイトのように、コンバージョン自体が売上や利益につながらない場合、例えば、会員登録や試供品の申し込みなどがコンバージョンである場合では、1人のユーザーが何度もすることに意味はありません。
そういった場合に、総コンバージョンでの計測ではなく、ユニークコンバージョンによる計測を行います。
クリックスルーコンバージョン
リスティング広告において、 ユーザーのどのような行動がコンバージョン獲得につながったかを表す言葉が、「 クリックスルーコンバージョン 」と「 ビュースルーコンバージョン 」です。
クリックスルーコンバージョンは、リスティング広告(リンクなど)をクリックしてサイトに訪れたユーザーが、コンバージョン獲得につながった場合を指します。
この場合、直接でも間接であっても関係はありません。また、同じユーザーが何度もコンバージョンしたとしても数は「1」と計測します。
ビュースルーコンバージョン
クリックスルーコンバージョンと同じく、ビュースルーコンバージョンも直接か間接かは関係ありません。
ただ、クリックスルーコンバージョンと違うのは、広告からはクリックせずに、別の方法(画像や動画、自然検索、SNSなど)を介してサイトに訪問し、コンバージョン獲得に至った場合を指しています。
3.コンバージョンの内容と具体例
業種やWEBサイトによって、また何をコンバージョンと定義するかによって、コンバージョンの内容が変わるということをお伝えしてきました。
では具体的に、コンバージョンにはどのような内容のものがあるのでしょうか?
業種やWEBサイトの違いによるコンバージョン、それぞれのホームページにおけるコンバージョンの具体例をいくつかご紹介します。
業種 ・WEBサイト | コンバージョンの具体例 |
小売業やサービス業 ECサイト通販サイト | 商品の購入・サービスの利用 など |
保険会社・ 自動車販売 | カタログ請求・見積もり依頼 など |
健康食品・美容用品 ・化粧品 | 商品購入・ 試供品の申し込み・無料モニター・定期購入 など |
建築業・不動産業 | 問合せ・ご相談・資料請求・内覧会 など |
幼児園・学習塾・教育機関 | 無料体験授業・個別見学・オープンキャンパス・申し込み など |
英会話教室・ヨガ教室・スポーツジム | 無料体験会・見学・申し込み など |
各種団体 | イベントや講演会 など |
情報配信サイト・コミュニティサイト | 会員登録数・メルマガ登録数 など |
商品・サービス紹介サイト | 問合せ ・資料請求・無料体験版 など |
ご覧頂いたように、業種やWEBサイトの違いによって、コンバージョンの内容はさまざまです。
またコンバージョンは、一つだけとは限りません。サイトによってはホームページに複数のコンバージョンを設定する場合もあります。
最終目的であるコンバージョンを達成するために、まずは細かいコンバージョンを設定しておくといった方法もあります。
どれだけ目的を達成できているかを図るために、WEBマーケティングにおいてコンバージョンは重要であり、また定期的に測定しサイトの運営に活かしていくことが大切です。
今回は、初心者の方に向けて「コンバージョン」について解説してきました。
WEBサイトの運営者から仕事を受注することも多いWEBライターにとって、依頼元であるサイトが目的としていること、「 コンバージョン 」を理解することも重要です。
「 どのような目的で、誰をターゲットにし、どのように伝えたいのか 」を読み解く力もWEBライターに必要なスキルのひとつです。どうすればコンバージョンにつなげることができるかを意識しながら、記事を作成することを心掛けましょう。
コンバージョンの意味や内容を理解することができれば、記事を作成する際のポイントも見えてきます。
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