PREP(プレップ)法とは?具体例や例文を分かりやすく紹介!
副業WEBライターの泉貴幸です。
さて、今回はPREP法についてです。ビジネスの世界ではよく聞く言葉ですが、以下のような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?
- そもそもPREP法とは?どういった場面で使うの?
- PREP法を覚えると会話や文章で役立つ?
- PREP法を使うメリットは?具体的な使用方法は?
当ページでは、「PREP(プレップ)法とは?」と題して、具体例や例文を使って分かりやすく紹介しています。
私もたまに妻に「何が言いたいの?」と言われることがあります。
ですが、prep法を覚えるとテンポ良い会話ができるようになりますし、WEBライターのお仕事でも役立ちます。
「結局、何が言いたいの?」、「意味が分からない」と言われた経験がある人も必見の内容になっています。
ぜひ最後までお付き合いください。
PREP法の意味と特徴
はじめにPREP(プレップ)法の意味や特徴についてご説明します。
なぜなら、ここを疎かにすると、間違った使い方をしてしまうからです。
正しい使い方を習得する為にも、PREP法の意味や特徴をしっかり確認しておきましょう。
PREP法とは
多くのビジネスシーンで使われる文章構成方法の一つです。
PREPという言葉は、Point、Reason、Example、Pointの4要素の頭文字から取っており、それぞれ異なった意味があります。
PREP法を用いた文章を作成する時は、要素に合わせた内容を順番に記述してけばprep法の文章が完成です。
ちなみに各要素は、以下のような意味を持っています。
要素名 | 要素の意味 |
---|---|
Point | 要点、ポイント、結論、主張 |
Reason | 理由 |
Exampie | 具体例、事例 |
Point | 要点、ポイント、結論、主張の繰り返し |
PREP法を用いると、「言いたいこと」を分かりやすく簡潔に伝えらます。身近なところだと、
- プレゼンテーション
- ビジネス文書
- 自己PR
- スピーチ
などでよく使用されています。
いわゆる、分かりやすく書ける文章の「ひな形」と考えてください。
また、PREP法は、上記のようなビジネスシーンだけで用いる方法ではありません。
簡潔かつ説得力ある文章構成は、WEB上の記事を作成するWEBライターにも大いに役立ちます。
そもそもPREPとは「準備」という意味を持っています。ですが、今回ご紹介しているPREP法とは全く違うので注意してください。
PREP法の文章構成
PREP(プレップ)法は、前項の最後にご説明したPoint、Reason、Example、Pointの4要素で構成されており、順番に書いていくことで分かりやすい文章が出来上がります。
もう少し分かりやすく説明すると、
結論を先に出して、次にその理由。結論をより分かりやすく説得力が出るように具体例を挙げて、最後にもう一回結論を述べるという順番の文章構成です。
読者にとっては、とても読みやすい文章です。知りたいことが最初に出てくる訳ですから、スッキリした気分でどんどん読み進めていけるでしょう。
では、次に各要素を1つずつ解説していきたいと思います。
「文章で伝えたい事」にあたる要点です。
PREP法を用いた文章を用いる際は、Pointを最初に記述します。
まわりくどい説明を入れず、結論を先に出すことで相手に伝えたいメッセージを明確にする役割を担っています。
たとえば、この見出し内の場合は、先ほどの<「文章で伝えたい事」にあたる要点>がPoint(要点)です。
結論を先に伝えることで読者は「なるほど!」という一定の達成感を味わいます。
しかし、それだけでは完全に納得することができません。
納得してもらう為には、理由や具体例による裏付けが必要になってきます。
Reason(理由)は、文章によく見かける「なぜなら~」にあたる部分です。
結論を知った読者は、次に「本当なのか?」という結論に疑問を抱きます。
しかし、結論だけでは説得力に欠けています。
そこで必要になってくるのが理由です。
Reason(理由)は、最初に出した結論などに至った理由を説明する重要な要素の一つです。
結論と理由を裏付けする文章です。
結論と理由だけでは、十分に説得できないこともあるので事例や具体例を使って説得力を強化します。
一般的に多く使われているのが、「たとえば~」から始まる形です。
読者が想像しやすい、もしくは分かりやすい具体例を出すとより効果的になります。
サービスや商品を購入する際にチェックする体験談や口コミと同じ役割です。
最後に結論をもう一度強調します。
最初の要点と同じ言葉、もしくは少し違う言葉を使っても問題ありません。
使い方としては、「だから~です」で締める形が一番分かりやすいでしょう。
当ページを含むWEB上の記事の場合は、最後の文章(まとめ部分)もPointに該当する部分になります。
PREP法の特徴
最大の特徴は、最初に結論から入るという部分です。
最後に結論を持っていくと、内容によっては、飽きる、読み疲れるといった理由から、結論まで到達しないことがあります。
しかし、PREP法の場合は、いきなり結論から入るので読者にストレスを感じさせません。
むしろ、結論を知った読者は自然とその理由などに興味が湧いてくるので、理由、具体例と次々と読み進めてくれるのです。
この「最初に結論を持ってくる」というところが一番の特徴です。
PREP法とSDS法の違い
よく混同する言葉として、SDS法があります。
プレゼン、ビジネス文章などで使用するといった点では、PREP法に似ていますが、明確な違いがあるので要注意です。
Summary、Details、Summaryの3要素からなる文章構成方法で、PREP法と同じく各要素の頭文字を取ってSDSとしています。
文章の流れとしては、「全体の概要」から始まり、「詳細の説明」、「全体の概要の繰り返し」で文章が構成されています。
要素名 | 要素の内容 |
---|---|
Summary | 全体の概要。「~についてご説明します」、「~について解説していきます」といった文章を挿入するのが一般的です。 |
Details | 詳細の説明です。全体の概要で伝えたことを更に詳しく深堀りしていきます。 文章を作成する際は、「テーマに沿った説明になっているのか?」を絶えずチェックしておきましょう。 |
Summary | 最初に伝えた「全体の概要」の繰り返しです。 同じことを記述すると文章全体がおかしくなるので、言葉などを変えて締めくくります。 WEBライターの書く記事によく出てくる「まとめ」がこの部分に該当します。 |
手っ取り早く伝えたい時に使用する文章構成です。
3段階に分けて同じことを記述するので、覚えやすい、記憶しやすい文章に仕上がるといった特徴を持っています。
prep法と似ていますが、特徴が違うので混同しないようにしてください。
使い方はどちらもほぼ同じです。プレゼンテーション、ビジネス文書などあらゆるシーンで活躍します。
ただ若干、文章のトーンが違います。
prep法とは「説得力ある文章で伝える」ことですが、SDS法は「伝えたいことを覚えてもらう」に向いている文章構成です。
PREP法 | 結論、理由、具体例、結論の4要素で文章構成する。 結論から入り、説得力ある文章になるのが特徴。 |
SDS法 | 全体の概要、詳細の説明、概要の3要素で構成される。 内容的には3要素とも同じですが、内容の濃さに変化をつけているのが大きな特徴。PREP法と同様に、プレゼン、ビジネス文書などで多く使われている。 |
SDS法も、WEB上の記事で使うことができます。
サイトの内容や依頼主の方針によっては、SDS法による作成を求められることもあるので覚えておいても損はありません。
2.PREP法のメリット
ビジネス、WEB上の記事と、様々なところで活用されている方法なので、当然ながらメリットはあります。
要点が分かりやすくなる
PREP法を用いれば、内容を的確に伝えられます。
まず結論から記述する構成になっているので、誰でもすぐに要点を掴むことが可能です。
要点がわからない文章は、いくら読んでも意味が理解できません。
特にWEBライターの場合は、「何が伝えたいのかわからない」が、読者離れにも繋がってしまうので要注意です。
しかし、PREP法を使えば、いきなり結論から入るので誰でもすぐに要点を掴むことができます。
- 要点
- 主張
- 結論
- ポイント
を素早く伝えられるというのは、PREP法のメリットの一つです。
説得力ある文章になる
PREP法を用いると文章の説得力が増します。
結論を知ったところで理由や根拠が分からないと読者は納得できません。
ですが、PREP法の場合、2番目にReason(理由)、3番目 にExample(事例、具体例) が入ってきます。
冒頭で結論を知った読者は、満足感と同時に「本当なんだろうか?」という疑問が湧いてきますが、続いて理由や事例が展開されるので早い段階で説得できます。
最後まで読み進める
「最後まで読んでほしい」は、WEBライターが抱く願いです。
しかし、残念なことに「何が言いたいのかわらない」、「内容が薄い」といった理由で多くの記事が最後まで読まれていません。
いわゆる、「読者の途中離脱」です。
この「読者の途中離脱」にも、PREP法は有効です。
早い段階で結論が分かりますし、理由や具体例紹介と続くテンポの良い文章は、最後まで読み進めてくれる可能性を高めます。
文章が作成しやすい
PREP法とは、文章のひな型ですから、WEBライターにも「文章が作成しやすい」というメリットが出てきます。
文章を作成している最中に、あれも伝えたい、これも伝えたいとどんどん増えてしまい、最終的に何を伝えたいのかが分からなくなってしまうことがあります。
これは、ひな型を持っていないからです。
そのままだと「読まれない文章」を増産しているだけになってしまいますし、読者離れが進み、依頼主からの発注が途絶えてしまう可能性も出てきます。
PREP法は、文章のひな型。
伝えたい事を順序よく説明できる文章構成になっているので、ひな型に沿って作成すれば要点がブレることはありません。
PREP法を使用すれば、結果的に文章が作成しやすくなります。
文章の型を覚えると作業効率(ライティング)も上がります。読者や依頼主(クライアント)だけでなく、WEBライターにもメリットがあるということを覚えておきましょう。
3.PREP法を使った例文
今回のテーマだと例文(具体例)を出さないわけにはいきませんよね。
最後に、PREP法を使った例文をご紹介していきます。
私が作った例文を読んだ後に、自分で思いついた言葉などを当てはめてみてください。
【例文①】
まずは、日常を題材にした簡単な文章からスタートします。
眠い状態をPREP法を用いて表現してみました。
私は、早く寝たいです。
なぜなら、昨日3時間くらいしか寝ていないからです。
何をしてもウトウトするし、集中力に欠けてしまいます。
だから私は早く寝たいです。
上記文章の要点(主張)は、「早く寝たい」です。ここを起点に理由、具体例、結論の繰り返しと話を展開していきます。
文章を要素別に分類すると、
- 1行目「早く寝たい」→結論
- 2行目「なぜなら~」→理由
- 3行目「何をしても~」→具体例
- 4行目「だから~」→結論の繰り返し
となります。シンプルで分かりやすい文章になっていると思いませんか?
真ん中に理由や事例が入ることにより、なぜ眠いのかと眠いことによる弊害がはっきりと分かります。
こういう説明をされれば、誰だって「なるほど!じゃあ早く寝なさい」と言ってしまいますよね。
PREP法は、あくまで「文章構成」です。
「です・ます調」、「だ・である調」、そしてちょっと砕けた表現方法でも使用することができます。
【例文②】
次は、「WEBライター」を題材にして少し長文にしてみました。
たとえ長文になっても、考え方や構成方法は同じです。
WEBライターとして稼いでいく為には、SEOの基礎知識が必要になります。
なぜなら、WEBライターが稼ぐ為に欠かせない重要なスキルの一つだからです。
例えば、アフィリエイトサイト、企業公式サイトで使われている高単価な文章はSEOを意識して作成しています。
だから、SEOの基礎知識を早い段階で身につけておいてください。
- 1~2行目「SEOの基礎知識が必要になります」→結論
- 3~4行目「なぜなら~」→理由
- 5~6行目「例えば~」→具体例
- 7行目「だから~」→結論の繰り返し
今回は、最初の結論と最後の結論をわざと違う表現にしてみました。内容によっては違う文章でも問題ありません。
作成して「同じ言葉を2回使うと読みづらいな・・・」と思う時は別の表現でもOKです。
ただし、関連性のない言葉では意味がありません。
かけ離れた内容を記述すると、せっかくPREP法を使っても要点の分からない文章になってしまいます。
あくまで同じような意味の言葉を選んで使うようにしてください。
【例文③】
最後は、当ページのテーマであるPREP法自体を例にして作成してみました。
もしかすると、ページ内に同じような文章があるかもしれません。
文章を作成する時は、PREP法がとても便利です。
なぜ便利なのかというと、最初に結論を述べ、理由、事例と紹介していくことで説得力のある文章に仕上がるからです。
例えば、会社のプレゼンなどではPREP法が大活躍します。
結論を先に伝えることで相手を一気に惹きつけられますし、テーマ全体に興味を持ってもらえます。
もちろん、WEBライター業でもPREP法は活用できます。
だから文章のひな型にあたるPREP法は便利です。
2例目の同じく長文タイプにしています。「PREP法は便利」という主張を理由と事例を付けて説明してみました。
もう説明はいらないと思いますが、
- 1行目「PREP法はとても便利です」→結論(主張)
- 2~3行目「なぜなら~」→理由
- 4~7行目「例えば~」→具体例
- 7行目「だから~」→結論(主張)の繰り返し
という構成です。シンプルで「何を言いたいのか?」がはっきり分かる文章に仕上がっていると思います。
何度も申していますが、prep法とは、文章を簡潔に分かりやすくする構成方法です。
型をしっかり覚えてテーマを入れ替えるだけで説得力ある文章が出来上がります。
今回は「PREP法とは?」と題して、具体例や例文を紹介しながら分かりやすくご説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
PREPという言葉だけ聞くと、ちょっと難しいような印象を受けます。
しかし、実際にはそう難しいことではありません。
すでに使っている人もいますし、無意識のうちに使用している人もいます。
もし、PREP法が完全に身についたら、クオリティの高い文章が書けますし、作業効率もアップします。
ぜひ、この機会にPREP法を完全にマスターして稼げるWEBライターへの第一歩を踏み出してください。
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