リライトとは?記事を分かりやすくまとめて上位表示する方法
副業WEBライターの泉貴幸です。
今回は、ライティング案件でよく見かける「リライト」についてです。
特にクライドソーシングサイトでの掲載が目立つ案件ですから、興味を持っている人も多いのではないでしょうか?
そこで当ページでは、
- そもそもリライトとは?どんな方法でするの?
- 上手にリライトできない・・・上位表示ができる方法は?
- どの記事をリライトした方がいいは?選び方は?
という疑問を解決していきます。
リライトが上手にできるようになると、依頼主が目指している記事の検索上位表示も夢ではありません。
これからリライトにチャンレンジする人、そしてリライトが上手くできない人も必見です。
ぜひ最後までお読みいただき、リライトがすらすらできるWEBライターを目指してください。
1.リライトの意味と目的
リライトの意味や目的から解説していきます。
この2つが理解できるとリライトの重要性も自然と分かってきますし、リライト案件でも不安なく作業できるでしょう。
リライトとは?
リライト(rewrite)とは、もともと存在していた文章(公開済みの文章)を、今以上に読みやすく分かりやすく書き直すことを言います。
ちなみに、weblio辞書に掲載されているリライトは次のように説明しています。
(執筆者以外の人が)文章に手を入れて書き直すこと。
Weblio辞書 三省堂「大辞林」第三版より
書き換える、書き直すのどちらの表現も間違っていません。
ポイントは、執筆者(本人)以外という点です。参考までに、他のWEB辞書を見てみましょう。
他人の原稿を書き直すこと。また、ある文章を目的に合わせて書き直すこと。
goo辞書 デジタル大辞泉より
こちらも、ほぼ同じような意味で記載されていますね。
ですが注意点が一つ。
クラウドソーシングサイトにも、「リライトしてくれるライターさん募集」という仕事があるので、「リライト=第三者」というイメージがあるかもしれませんが、決して「執筆者以外」とは限りません。
個人で行っているブログはどうでしょうか?
リライトという意識がないまま、自分で書き直しているブロガーさんもいますし、お金をかけずに自分でリライトするサイト運営者さんも大勢いらっしゃいます。
単に文章を書き直す(書き換える)、新しい文章に生まれ変わらせると考えておいても問題はないのです。
「校正・推敲・添削」との違い
校正・推敲(すいこう)・添削という言葉をよく耳にすると思います。
一見、同じように感じますが、じつは全く違う使い方をします。
リライトを正しく理解する為にも、各用語の違いをしっかり把握しておきましょう。
文章を見て、言葉の言い回しや表現をチェックし、悪いところがあれば書き直す作業です。
1.文字・文章を比べ合わせ、誤りを正すこと。
2.印刷物の仮刷りと原稿を照合し、誤値や体裁の誤りを正すこと。
3.測定器が示す値と真の値の関係を求め、目盛の補正などを行うこと。
goo辞書 デジタル大辞泉(小学館)
校正は主に、印刷前に行う作業という意味で使われています。
しかし、WEB記事の場合は、印刷工程がありません。
したがって、誤字脱字などの間違いを見つけて正しい状態にすることがWEB記事でいう校正です。
例えば、パソコン入力していると稀に誤変換が発生します。こういった間違いを正すことが校正です。
一部はすでにご説明していますが、
- 数値の間違い
- 誤字脱字
- 衍字(えんじ)※不要な字
- 表記ゆれ
も校正の対象です。
また、パソコンで「こうせい」と入力した時に「構成」も出てくると思います。
構成は、文章作成前に行う全く違う作業なので混同しないようにしてください。
本来は、詩の世界で使われていた言葉で、詩文を何度も何度も練り直すことを意味しています。
リライトとは大きな違いがあります。
リライトは第三者と本人のどちらでも可能ですが、推敲は作成した本人が行う作業です。
詩や文章の表現などを見直し、修正を加え練り上げるという意味のこと。
Weblio辞書 実用日本語表現辞典より
推敲は、漢字も難しいですし、普段から耳にしないという人も多いかもしれませんね。
付け加えることと、削除することを表した言葉です。
添削では、提出された文章を見て必要なものは付け加え、不要なものは削除します。
作業者は第三者、執筆者本人が行う行為ではありません。
校正とほぼ同じような意味の言葉ですが、他人(第三者)が行うという点が大きな違いです。
学生であれば担当の教師、仕事であれば上司などが主に添削してくれる人となっています。
他人の詩歌・文章・答案などを書き加えたり削ったりして、改め直すこと。
goo辞書 デジタル大辞泉より
文章だけだと、説明しても理解しづらいと思うので、リライト・校正・推敲・添削の違いを一覧にしてみました。
覚えやすいようにする為、できる限り短い説明にしています。
作業名 | 主な作業者 | 作業内容 |
---|---|---|
リライト | 第三者もしくは本人 | 既に公開済みの文章を書き直すこと。 |
校正 | 基本は第三者、本人が行うところもある | 印刷前に文字や数値の間違いを訂正すること。 |
推敲 | 本人 | 文章を見直して何度も練り直すこと。 |
添削 | 第三者 | 付け加えたり、削ったりすること。 |
WEBライターにとっては、校正や添削も全くの無関係というわけではありません。
クライアントと色々やり取りしていれば、校正や添削というワードが頻繁に出てきます。
リライトの目的
先ほど、リライトは「読みやすく分かりやすくすること」とご説明しましたが、もう少し踏み込んでいきたいと思います。
WEB記事のリライトは、
- 読みやすく分かりやすくすること
- SEO効果による検索上位表示
- 情報の更新
- サイトの利便性向上
が主な目的です。何故かというと、サイトの周知や収益が最終的な目的になってくるからです。
例えば、アフィリエイト記事・企業公式サイト・ショップ内記事だとSEO効果による「検索上位表示」は必要不可欠です。
サイトが検索者の目に留まる場所になければ、収益アップどころか訪問者も増えません。
その為に必要なのが、リライトによる記事のリニューアルです。
対象となる記事を選び出し、文章の削除と追加を繰り返してより良いコンテンツに仕上げていきます。
記事やサイトの定期メンテナンスという位置づけと考えてください。
この点は、文章の書き直しを依頼されたWEBライターとしても十分理解しておかなければいけません。
「文章を書きかえればいいんだ」といった安易な考えは、仕事である以上NGです。
1.リライトの手順
むやみに書き直しても、効果的なリライトにはなりません。
決まった手順を踏んで進めていかなければ、無駄な作業になってしまうので要注意です。
リライトは、次の4つの手順で進めていきます。
- 記事の選定
- キーワード・他社サイトの調査
- 記事をリライト
- リライト記事の表示順位の確認
手順1.記事の選定
リライトを始める為には、対象物となる記事を選ばないといけません。
サイトのボリュームにもよりますが、サイト内にある数十記事、数百記事から選び出していきます。
選ぶ際は、「これがいいや!」といった場当たり的な選び方はNGです。
リライト対象となる記事を選ぶときは、「Google search console」の検索パフォーマンスなどを参考にしましょう。
手順2.キーワード・他社サイトの調査
リライト対象記事に使う関連キーワードと、そのキーワードを使った他社サイトを調査します。
まずキーワードですが、Googleサジェストなどで確認可能です。
検索候補を一覧で表示する機能です。Googleなどの検索窓に入力するといくつかの候補が瞬時に現れます。
ここで表れたキーワードがサジェストキーワードです。
サジェストキーワードは、Google keyword・ラッコキーワード(旧関連キーワードツール)で一括取得できます。
テーマに関連しているものや検索されやすいワードを探し、記事内に盛り込んでいくサジェストキーワードを選びます。
次に他社サイトの調査です。
実際、キーワードで検索して10位以内に入っている他社サイトのコンテンツを確認します。
確認するのは、どんなコンテンツで何を語っているのかです。
これはリライトする際に、かなり重要なのでしっかり抑えておきましょう。
手順3.記事をリライト
手順1と2をもとに記事をリライトしていきます。
リライトする時は、上位サイトに掲載されている情報や関連キーワードからの情報を盛り込むことが大切です。
文章が大きく変わっても訪問者が満足しない、上位表示しない記事だとリライトの意味が無くなるからです。
リライトする際は、
- 分かりやすい文章になっているか?
- 必要な情報は全て盛り込まれているか?
- キーワードは適度に含まれているか?
- 引用などはルール通りに使っているか?
を意識するようにしましょう。
また、追加だけがリライトではありません。手順2で調べた結果、必要ないと思われる文章は思い切って削除を検討しましょう。
手順4.リライト記事の表示順位の確認
リライトが完了したら、記事を更新し表示順位を確認します。
順位が上がったのか、それとも下がってしまったのかを見ないといけません。
もし、順位が上がらないようであれば更にリライトという流れになります。
「Google search console(グーグルサーチコンソール)」や「Google analytics(グーグルアナリティクス)」を活用して今現在の順位を確認しておきましょう。
リライトの効果は、検索順位にすぐ反映するとは限りません。
早い時は数日中に反映されますが、遅い時は数ヶ月要することもあります。
また、順位が徐々に上がっていくというケースもあるので、順位が下がっていたとしても少し様子を見てみましょう。
3.リライトのポイントと注意点
最後に、リライトのポイントと注意点をご紹介します。
知識がない状態でリライトすると、時間がかかったわりには効果のない作業だったなという結果になってしまいます。
効率の良いリライト記事の選び方
リライトは、検索上位や最新情報への更新に欠かせない作業です。
しかし、全ての記事を対象にした場合、かなりの長期となってしまいます。
ならば最短コースを歩むべきではないでしょうか?
効率良くリライトしていく為には、記事選びから工夫することが大切です。
すでに検索上位に食い込んでいるサイトは、リライトの対象にする必要がありません。
無理にリライトすると、最悪の場合、評価が下がり順位を下げてしまいます。
狙うのは、
アクセス数はあるけど上位に入っていない記事。
キーワード検索して50位以内、その中でも10~20位くらいに入っている記事が良いでしょう。
記事が決まったら、上位サイト(1~10位くらい)を確認してください。
上位サイトは検索意図に合致した優良記事です。
自分の記事と見比べた上で、不足している情報があれば追加していきましょう。
記事の検索順位は、公開してからしばらくの間、大きく変動する可能性があります。
検索順位をもとにリライト対象を選ぶときは公開後1ヵ月程度過ぎたものを検討しましょう。
サイト内において重要な記事、比較的簡単にリライトできる記事は優先的に検討しておきましょう。
あまりにも高度な知識を必要とする記事は、時間と労力が必要です。
一日でも早くSEO効果を得たいなら、重要かつ簡単にリライトできる記事がオススメです。
アフィリエイト記事など、直接収益に繋がるキーワードを使っている文章は、リライト対象の一つと考えておきましょう。
そもそも収益に全く繋がらない記事のリライトは、時間の無駄になってしまう可能性があります。
リライトしてメリットがある、そして収益化しやすい記事を選ぶように心掛けてください。
内容が重複している記事はリライト対象です。同じような記事が二つあると訪問者も混乱しますし、検索順位に大きく影響しているGoogleの評価も下がるかもしれません。
低評価は、「順位の低下」に繋がるので要注意です。
こういった重複記事をリライトする時は、評価の高い記事(アクセス数が多い、検索順位が高いなど)をベースに統合していきます。
普通なら「アクセスがない記事こそリライトすべき」と考えます。
確かに全ての記事の順位を上げたいところですが、アクセスが全くない記事をリライトしても効果は十分に得られないかもしれません。
むしろ、リライトに向いているのはアクセスのある記事です。
もし、アクセス数のない記事をどうにかしたいと思った時は、新規記事作成を検討してみましょう。
リライトの意味を理解する
語尾や単語などを変えればリライト完了と思っている人も多いようですが、この考え方は残念ながら間違いです。
「記事内容(伝えたい事)は変えず文章を書き直す」が正解です。
例えば、
書き直す範囲はどこなの?→書き直す範囲はどこですか?
こういった書き直しは、語尾を変える作業をしただけです。
語尾をはじめ、単語や接続詞を変えただけの作業はリライトとは言えないのです。
先ほどの文章を、もう一度リライトしてみます。
悪い例と合わせてみると違うが良く分かりますよね。
使っている単語や言葉は全く違いますが、言いたいことは同じです。
「内容は変えない」で書き直すことがリライトと覚えておいてください。
内部リンクの設定を見直す
リライトする時に、注視してほしいのがサイト内に設置する内部リンクです。
なぜなら記事が変更したことにより、内部リンクと文章との関連性が若干変わってきているからです。
- 記事の流れとの関連性
- キーワードとの関連性
- 全体的なテーマとの関連性
をもとに、新しいリンクの設定や現行リンクの見直しをしてください。
各記事を関連付けたりする内部リンクを適切に設置すれば、以下のようなSEO効果も期待できます。
- Googleのクローラが巡回しやすくなる
- 被リンクと同じ効果が得られアクセス数が改善できる
もちろん、訪問者の利便性も向上します。
サイト訪問者が1つの記事を読み進めていくうちに、気になる単語やワードと出会うかもしれません。
そんな時、「〇〇をもっと詳しく知りたい方はこちらもオススメ♪」といった内部リンクがあれば訪問者の疑問や不安を1つずつ解決することができます。
あらたに内部リンクを追加する際は、リンク先の記事内容が最新になっているか、関連性が高いかなどを再度確認してください。
せっかく訪問者が訪れたのに、記事が古く関連性も低い状態だと意味がありません。
グーグルのデータベースに情報を登録するロボットです。
WEB上のページを定期的に巡回し、更新や新規ページを読み取り検索結果に反映させていきます。
その際、クローラはサイト内のリンクを辿りながら巡回するので、内部リンクは非常に有効です。
記事の見栄えを確認
時折、記事全体の見栄えが悪くなることがあります。
「せっかくリライトしたのに・・・」とならないように見栄えを確認しておきましょう。
よくあるが、パソコンだと見やすいのにスマホは見づらいといったケースです。
最初は意識して作成したものの、リライト時にはつい忘れてしまうのかもしれません。
一文の長さなどをチェックして、どんな端末から訪れても見やすいようになっているのかを確認してください。
記事の削除も選択肢の一つ
不要な記事がある時は、削除も選択肢の一つです。
特に重複している記事や長期に渡り検索されない記事は、Googleの評価と訪問者の評価という2つの観点から見てもマイナス要因となってしまいます。
- 重複している記事と統合する
- 新規記事に書き換える
で対応できない記事は、思い切って削除を選ぶのもリライトの役割です。
リライトとは、文章を読みやすく、そして分かりやすく書き直すことです。
一見、地味な作業ですが、サイト運営、ブログ運営には絶対に欠かせない大切な作業だってことはご理解頂けたと思います。
WEBライターとして活動していれば、徐々に文章力はアップしているはずです。
文章力という武器と、リライトのポイントさえ抑えておけば手掛けた記事の上位表示はそう遠くはありませんよ。
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