【ポートフォリオとは何?】初心者でも理解できるビジネス用語
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WEBライターのtomomiです。すでにクラウドソーシングに登録している方なら、『ポートフォリオ』という言葉を目にしたことがある方もおられるかもしれません。
クラウドソーシングでプロフィールの登録をする際、サイトによっては『ポートフォリオ』という項目もあります。
仕事の受注率を上げるためにも、作成しておいた方がいいと言われる『ポートフォリオ』ですが、そもそも『ポートフォリオ』とはどういうものなのでしょうか?
- ポートフォリオってどういう意味?
- プロフィールとの違いは?
- ポートフォリオは作成するべき?
- ポートフォリオの作り方が分からない・・・
このような疑問をお持ちの方に向けて、今回は『ポートフォリオ』の言葉の意味や重要性について、また作成する際のポイントや注意点についてもご紹介します。
1.ポートフォリオとは?
ポートフォリオ( Portfolio )とは、紙入れや札入れを意味するイタリア語( portafoglio )が語源とされています。携帯用の平らなケースを意味する言葉で、書類のケースやファイルフォルダ、また集められた資料や情報そのものを指す場合もあります。
本来は、金融用語として使われる事が多い言葉ですが、それ以外のあらゆる場面でも『ポートフォリオ』という言葉が使われています。
金融用語でのポートフォリオとは?
金融用語として使われるポートフォリオとは、『 投資家が保有する金融資産の一覧表、または安全性や収益性を考えた有利な投資の組み合わせ 』のことを指しています。
投資家が保有する金融資産には「 現金・預金・株式・債券・不動産・通貨 」などさまざまなものがあります。
このような金融資産全体の一覧や、組み合わせの内容がポートフォリオです。
教育用語でのポートフォリオとは?
教育用語として使われる場合のポートフォリオとは 、『 教育における個人の評価方法 』のことを指しています。
生徒が提出した『 レポートや試験用紙、提出課題、活動の様子が記録された写真や動画 』などを収集し、従来の科目テストや知力テストで測れない個人能力を評価する方法のことを、ポートフォリオ評価法と言います。
ビジネス用語でのポートフォリオとは?
ビジネス用語では 、企業が行っている事業において、経営分析する手法として「 事業ポートフォリオ 」「製品ポートフォリオ」という用語がよく使われています。
事業ポートフォリオとは、 事業の構成を意味する言葉で、各事業における収益性や安全性、成長性(業績を伸ばす事が出来る可能性)などを一覧できるものを指します。
製品ポートフォリオとは、製品の構成を意味する言葉で、各製品における収益性や安全性、成長性(業績を伸ばす事が出来る可能性)などを一覧できるものを指し、「 プロダクトポートフォリオ 」とも呼ばれています。
クリエイティブ用語でのポートフォリオとは?
クリエイティブ用語でのポートフォリオとは、 自分の実績や能力を伝えるために作成する資料(作品集)、また情報そのものを意味する言葉でもあります。
クラウドソーシング上でのポートフォリオも、仕事を受注するために発注者に自分の実績や経歴を作品集を含めてアピールするものとして使われます。
ポートフォリオとプロフィールとの違いは?
ポートフォリオとプロフィールとの違いは、自分の実績や能力をアピールするための作品集が含められているかといった点です。
プロフィールは、一般的に人物の経歴や紹介のことを意味する言葉で、作品集が含まれているもの、含まれていないものも合わせてプロフィールと言います。一方ポートフォリオは、自分の経歴や実績に加えて作品集が含まれたものを指しています。
つまり、ポートフォリオはプロフィールの一部。プロフィールをより充実させるために作成するのがポートフォリオです。
2.ポートフォリオの重要性
ここでは、WEBライターの方に向けて、WEB業界におけるポートフォリオの重要性についてご説明します。
ポートフォリオを作成する目的、ポートフォリオを作成することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ポートフォリオの目的
ポートフォリオを作成する目的について、しっかりと理解しておきましょう。
経験やスキルを明確に伝える
ポートフォリオを作成する一番の目的は、自分のこれまでの実績やスキル(自分が持つ技術)を明確に伝え、ふさわしい人材であるかを見極めてもらうこと。
発注者がどのようなスキルを求めているのか?どのような情報を知りたいのか?を把握した上で、その仕事に対して自分がアピールできる情報を伝える必要があります。
ですから、ポートフォリオを作る際は、見てもらう相手と目的を明確にしておくことも重要です。
仕事への意欲や人材の強みをアピールする
仕事を獲得するためには、その仕事に対する意気込みや、自分の強みを十分に分かってもらうことも大切です。
単に経歴やスキルが記載されているプロフィールより、これまでの実績が一目でわかるポートフォリオが作成されている方が、 自分の得意分野(得意ジャンルのライティング)やスキル(ライティングスキル・情報収集力・SEO知識など)を、しっかりと理解してもらうことができます。
また、これまでの作品を紹介するだけでなく、丁寧で分かりやすくまとめられたポートフォリオを作成することで、 その仕事に対する熱意や取り組む姿勢が伝わります。
仕事への意欲と、 実績やスキルを理解してもらうことで、人材の強みをアピールすることがポートフォリオを作成する目的でもあります。
ポートフォリオのメリット
ポートフォリオを作成することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
実績や得意分野を一目で理解してもらえる
実際に自分が手掛けた作品を提示することで、ライターとしての実績、得意分野などを一目で理解してもらうことができます。
執筆できるジャンルが多くある場合は、それぞれの代表作品などを提示すれば、得意分野だけでなく「 さまざなジャンルに対応できるライターである」ということをアピールすることもできます。
また提示できる作品が多ければ多いほど、ひとつの記事だけでは伝わらない、ライターとしてのさまざまなスキルをアピールすることができます。
説得力のある営業活動ができる
発注者が、仕事を依頼する相手を選ぶ際に重視することは、その仕事に対してどれだけふさわしい人材であるかということ。
いくら経歴や得意分野を並べられても、実際にどれくらいの仕事ができるのかを確認する方法はなく、説得力がありません。
しかし、ポートフォリオであれば自分の実績、スキルを明確に伝えることができ、説得力のある人材アピールができるのです。
発注者側にとっても、その人を評価するための材料があれば安心して仕事を依頼することができます 。
3.ポートフォリオの作り方とは?
WEBライターとしての実績を証明するため、仕事を受注するための営業材料としても、ポートフォリオは作成しておきたいものです。
ここからは、基本的なポートフォリオの作り方について具体的にご紹介していきます。
ポートフォリオの作成手段
ポートフォリオは、紙で作成する場合とデータとして作成する場合がありますが、特に形式が決まっているわけではありません。
WEBライターがポートフォリオを作成するとなると、今まで執筆した記事をファイルにまとめたり、ブログやWEBサイト、ツールなどを利用して作成するという方法が一般的です。
WEB上には、無料で利用できるポートフォリオ作成サイトや作成ツールも数多くあります。
クラウドソーシングに登録している場合は、サイトによってはプロフィール登録画面でポートフォリオを作成することもできます。
大手クラウドソーシングの ランサーズ ・ クラウドワークス では、以下のようにポートフォリオの登録画面が用意されています。
クラウドソーシングで稼ぐためには、ある程度WEBライターとしての実績を積むことができたら、ポートフォリオを作成しプロフィールを充実させておくことも重要です。
ポートフォリオ作成の手順
続いては、ポートフォリオを作成する際の具体的な手順についてご説明します。
どのような相手 (クライアント) に、どんな情報を伝えるのかをまずは明確にしておきましょう。
ただ単にさまざまな作品を並べただけでは、伝えたい情報が伝わらなくなる可能性があります。
どのようなスキルが求められているのか、どの作品なら自分を最大限アピールすることができるのかを考えた上で作品を選びましょう。
見る人が読みやすく、分かりやすい構成にすることも大切です。
見る相手が知りたい情報を明確に伝えるということを意識しながら、ポートフォリオを作成していきましょう。
ポートフォリオに記載すべき内容は、次項で詳しくご紹介します。
ポートフォリオに記載する内容
次は、作品以外に記載する内容について見ていきましょう。 ポートフォリオに記載する内容には、主に以下のようなものがあります。
- 作品タイトル(記事のURL)
- 作品の説明文(ターゲットや目的など)
- 制作年月日と制作期間
作品タイトル(記事のURL)
執筆した記事のタイトルを記載。URLが記入できる場合は、URLも記載しておきましょう。
作品の説明文(ターゲットや目的など)
単に作品を載せるのではなく、ターゲットが誰で、どのような目的を持って執筆したかなど、その作品についての説明文も必要です。
記事のジャンルや文字数、また、どのような企業から依頼された記事であったかなどクライアントの情報も記載しておきましょう。
制作年月日と制作期間
いつ頃制作したものであるか、また制作にどれくらいの期間がかかったかできる限り詳しく記載しましょう。
4.ポートフォリオを作成する際のポイントと注意点
自分の実績やスキルがしっかりと伝わるポートフォリオを作成するために、最後にポートフォリオを作成する際のポイントと注意点についてご紹介します。
ポートフォリオ作成のポイント
- 自己紹介文を最初に入れる
- 相手が知りたい情報を整理してまとめる
- 見やすさ読みやすさを意識する
自己紹介文を最初に入れる
ポートフォリオには作品の紹介や説明文だけでなく、自己紹介文も入れておきましょう。
名前や年齢などの基本情報だけでなく、これまでの職歴や得意ジャンル、パソコンのスキルなど、できる限り詳しく記載しておくと良いでしょう。
作品での実績を証明することも大切ですが、自分がどのような人物であるかを知ってもらい、興味をもってもらう、信頼してもらうことも仕事を獲得するためには重要です。
相手が知りたい情報を整理してまとめる
ポートフォリオは、今まで制作した作品をどれもこれも載せればいいというものではありません。
ポートフォリオを見てもらう相手が知りたい情報を整理し、それに合った作品を吟味して掲載することが大切です。作品に関する説明文も必ず添えておきましょう。
また、たくさんの作品を掲載しても、全ての記事を読んでもらえるとは限りません。いくつかの作品を掲載する場合は、最も見てほしい作品から順に掲載する、同じジャンルごとに分けて整理するなどの工夫も必要です。
見やすさ読みやすさを意識する
ポートフォリオを作成する際は、記事を執筆する時と同じように、 伝えたいことを相手にしっかりと伝えることが大切です。
自己紹介文や作品の説明文、全体の構成は見やすく読みやすくすることを意識して作成しましょう。
分かりにくく伝わりにくいポートフォリオは、ライターとして相手に伝える能力が欠けていると思われてしまう可能性もあります。
反対に、分かりやすく一目で実績や人材の強みを理解してもらうことができるポートフォリオを作成すれば、ライターとしての相手に伝える能力もアピールすることができます。
ポートフォリオ作成の注意点
ポートフォリオを作成する際には、 掲載する作品について注意すべき点があります。
自分が執筆した記事であっても、 作品には著作権に関するルールや守秘義務などがあり、クライアントとの契約によっては無断で掲載することはできません。
無断で使用すれば契約違反につながり、トラブルを招くことにもなりかねません。契約を確認した上で、ポートフォリオに使用しても良いという契約が交わされていなければ、必ずクライアントに確認を取る必要があります。
事前にクライアントからの許可を得た上で、ポートフォリオに作品を掲載するようにしましょう。
今回は、ポートフォリオの言葉の意味や、WEB業界におけるポートフォリオの重要性、作成方法などについて解説してきました。
ポートフォリオは必ずしも作成しなければならないという訳ではありません。ですが、 自分の実績やスキルを明確に伝えることができるポートフォリオは、 仕事を獲得するため、 自分を売り込むための武器になります。
WEBライターとして安定した仕事を獲得するためにも、ある程度の実績を積むことができたら、是非ポートフォリオを作成しておきましょう。
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