リテラシーとは何?初心者にも分かりやすく意味や使う場面を解説!
副業WEBライターの泉貴幸です。WEBライターで仕事をしていると、様々な単語が出てきます。その中で「あれ?この言葉ってここで使う単語?」と違和感を感じるものがあると思います。
例えば、リテラシーという単語。ネット上には次のような疑問が掲載されていました。
- リテラシーとは、本当はどんな意味なんですか?
- 最近、よく聞くリテラシーってそもそも何なの?
- リテラシーの使い方が分からない・・・
- 簡単に言うとリテラシーって何?使い方が分からない・・・
もしかするとあなたも同じような疑問を持ち、当ページにご訪問頂いたのではないでしょうか?
そこで今回は、「リテラシー」について、初心者でも分かりやすくまとめてみました。知らない単語を見つけた時は、すぐ調べるのが一番です。
ぜひ最後までお読み頂き、リテラシーの意味や使い方をマスターしてください。
リテラシーとは?
さっそく、リテラシーについてご説明していきます。言葉は、語源や意味を理解しないと誤った使い方になるので注意が必要です。
そこで、まずはリテラシーの語源や本来の意味についてご紹介します。
リテラシーの語源と英語の意味
リテラシー(literacy)は、ラテン語の「literatus」を語源とした英語由来の言葉です。
そもそもラテン語のliteratusは、文字を理解している人や学識のある人を指していますが、英語の場合は、
- 読み書き能力
- 識字能力
- 読解記述力
の意味でよく使われています。ラテン語は「人」、英語は「能力や知識」なので、意味はだいぶ異なっていますよね。近年は、日本においてもリテラシー(literacy)という言葉をよく聞くようになりました。
しかし、色々なところで聞く半面、本当の意味や使い方が分からないという人も少なくありません。
リテラシーの基本的な意味
近年、使用されるリテラシーは、ある分野における知識を理解し、応用、整理などを含んだ「活用する能力」として用いられています。
以下はweblio辞書のリテラシーに関する記述です。
リテラシー(英:literacy)とは、おおむね「知識や情報を有効活用できる能力」という意味合いで用いられる表現。
出典:weblio辞書「実用日本語表現辞典」
基本的には「読み書きできる能力」を意味し、「識字能力」または「読み書き能力」を指して用いられるが、これ以外の文脈でも「情報を活用する能力」のような意味合いで幅広く用いられる。
かなり難しく書いてありますが、「文字が書ける人(ラテン語)」から「読み書き能力」に意味が変わり、今は「情報を活用する能力」という使い方になっていると説明しています。
「その道(分野)を有効活用できるスペシャリスト」という表現の方が分かりやすいかもしれませんね。
リテラシーとコンピテンシーの違い
混同しがちな用語ですが、結論から申し上げると、リテラシーとコンピテンシーは同じ意味ではありません。
コンピテンシーは、企業人事や教育現場で使用されるビジネス用語の一つです。
ある会社に業績優秀な社員がいたとします。この社員が優秀な成績を収めるのには、何らかの理由があるはずです。
例えば、理由として考えられるのは、知識や技術、そして応用力などですが、こういった「好成績を収める人の共通した特性」をコンピテンシーと言います。
コンピテンシーは、人事評価、採用、社内教育の上で指標として使われている言葉なので、プライベートだとあまり聞き慣れないかもしれません。
コンピテンシー(competency)とは、業績の優秀な人がその業務についておこなっている、好業績を生む原因となっている行動の特徴、またはそのような特徴を備えているかどうかの指標のことである。
出典:weblio辞典「実用日本語表現辞典」
「行動特性」と言い換えることが多い。「コンピタシー」ともいう。もっぱら人事を中心とするビジネスや教育の分野で用いられる専門的な用語である。
リテラシーの類語と種類
次は、リテラシーの類語や種類についてご紹介していきます。類語とは「意味が似ている言葉」ですから、使い分けには注意したいところです。
ちなみに、リテラシーの同義語(表記は異なるけど同じ意味を持つ言葉)はありません。
リテラシーの類語
リテラシーの類語はたくさんあります。言葉は似てても意味が違うので、誤って覚えてしまう前にチェックしておきましょう。
リテラシーの類語 | 言葉の意味 |
---|---|
批判精神 | 思い込みをせずに正確な判断ができる精神。自己批判を繰り返しながら最も適した答えを出す働き。 |
判断能力 | 人に頼るのではなく、自分で、個人的に判断する能力。 |
識別能力 | 種類、性質、相違を見分ける能力。見分けるという言葉自体が識別と同じ意味を持つ。 |
活用能力 | 物事を活かしてうまく使うこと。本来の価値を知った上で使用する能力。 |
学習能力 | 計算能力、暗記力、文章作成スピード、集中力といった基礎能力。 |
専門知識 | 表面的なものではなく、ある分野の深い部分の知識。 |
上記の中でも、〇〇能力はひじょうに区別しづらい言葉だと思います。特に活用能力には要注意!ほとんど同じ意味ですが、リテラシーとは意味が異なります。
リテラシーの種類
リテラシーは、単語のみで使用する場合と、〇〇リテラシーという言葉で使う場合があります。
最近は、後者の〇〇リテラシーという使い方が増えてきました。例えば、「コンピューターリテラシー」という言葉は、
- コンピューターに関する基礎知識
- コンピューターの活用術 (周辺機器など)
- 電子メールや文章作成(ツール使用など)
を持ち、なおかつ活用する能力があることを指しています。
こういった〇〇リテラシーは、他にもたくさんあるので覚えておきましょう。
リテラシーの種類 | 補足説明 |
---|---|
情報リテラシー | コンピューターなどによる情報の管理及び活用能力。一般的な情報収集より高度な能力を有するという意味。 |
ネットリテラシー | ネットを使いこなす能力。情報の信憑性、危険度、モラルといった知識も身についていることが前提。 情報リテラシーやコンピューターリテラシーに似ている一面もある。 |
メディアリテラシー | 雑誌、新聞、ネット、テレビなどあらゆるメディアからの情報を鵜呑みにせず読み解く能力。 これらの情報を基に発信する能力。 |
金融リテラシー | 金融に関する情報を読み解く能力。金融庁によると、家計管理や生活設計など4分野15項目が該当する。 |
文化リテラシー | 芸術や文学といった文化を理解しつつ扱える能力。多文化リテラシーという言葉もある。 |
WEBライターの場合は、コンピューターリテラシー、情報リテラシー、ネットリテラシーが身近な用語です。
他にも、たくさんありますが普通に生活する上ではあまり聞き慣れないものばかりです。
その他のリテラシー |
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数学的リテラシー、精神リテラシー、法律リテラシー、化学リテラシー、環境リテラシー、ゲームリテラシー、人種リテラシー、ヘルスリテラシーなど |
リテラシーの使い方と例文
リテラシーという言葉の意味や種類は、理解できましたか?次は、実際の使い方や例文をご紹介していきたいと思います。
言葉を知っていても、間違った使い方をすれば「この人、本当に知ってるの?」と疑われてしまいます。
使い方や例文を参考に「リテラシー」という言葉に慣れておきましょう。
リテラシーの使い方
リテラシーという言葉だけ見ると、なんだか使いづらい感じがしますよね。
しかし、「リテラシー=活用する能力」と考えたら、意外と簡単に使い道が見えてきます。
例えば、
- リテラシーがある(~がない)
- リテラシーが高い(~が低い)
- リテラシーを向上させる
- リテラシーが必要(~は必要)
- リテラシーを持っている(~を持つ/持っていない)
- リテラシーを身につける(~が身についている)
- リテラシーを高める
などが挙げられます。もちろん、前項の〇〇リテラシーという使い方もOKです。近年の使い方は、どちらかといえば〇〇リテラシーの方が多いかもしれません。
リテラシーを使った例文
先ほどの「使い方」を例にすれば、どんどん例文は作れてしまいます。
いくつか作成してみますので、思いついた文があれば自分で作ってみるのも良いかもしれません。
例文1.
「彼は情報リテラシーが高いから、この仕事を任せてみたい!」
※社内の管理職が人選をする際の使う言い方です。情報の管理、収集、そして活用能力は高くないと安心して任せられません。
例文2.
「ネットビジネスを始める以上は、高いネットリテラシーを身に付けておく必要があるな」
※ネットは便利である反面、危険も伴います。ネットを活用する高い能力が必要です。
例文3.
「情報の信憑性を正確に見抜く為には、メディアリテラシーが必要だね。」
※情報を仕事にしている人にとって、真実を見抜く力は必須です。
リテラシーを使った文章がたくさん思い浮かびましたか?先ほども申し上げましたが「活用する能力」と言い換えれば、使い方は意外と簡単です。
ここで意味と使い方を覚えておけば、周囲の誰かがリテラシーという言葉を使っても、安心して会話できると思います。
ITリテラシーについて
ITリテラシーは、情報基礎リテラシー、コンピューターリテラシー、ネットワークリテラシーの3つで構成されている能力です。
ITは「information technology」の略で、意味は情報技術。つまり、ITリテラシーとは情報技術の活用能力という意味になります。
ITリテラシーとは?
ネットが急速に普及して以来、インターネットは企業にとって切っては切れない存在になりました。
今やWEB上には様々な情報が溢れ、多くの企業も公式ページを作成しています。
そんな中、必要と言われているのがITリテラシーです。
コンピューターとインターネット環境があれば情報収集も用意ですし、作業効率も格段に上がります。
しかし、ちょっとしたことで「炎上」や「情報漏洩」などが起こるのも事実です。
こういったリスクを未然に防ぐためには、ITの基礎的な知識が必要不可欠になってきます。
情報を正確に使用する能力です。情報を探し出すことから始まり、情報の評価(精査)や情報の使用といった一連の作業能力を表しています。
そもそもITとは「情報技術」なので、直接関係あるとは言い切れませんが、情報のスピードや量がどんどん変化する近年は必要になってきています。
コンピューターの知識や技術を表した言葉です。今やコンピューターは、どの会社にも最低1~2台は設置されています。
WEBライターや事務職のようなパソコンを常備使う仕事の場合、コンピューターの基本的な操作や応用は必須スキルといっても過言ではありません。
コンピューターリテラシーで必要な技術や知識 |
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マウス及びキーボード操作、ツールの使用、パソコンの基礎的な知識など ※企業や業務によっては高度な能力が必要です。 |
ですが、どの程度のコンピューターリテラシーが必要になってくるのかは企業によって大きく異なります。
officesoftを使うところもあれば、専用ソフトや社内ネットワークを構築している企業も少なくありません。
インターネットの便利さと脅威、ルールを理解し、的確な情報を利用して、よりよい情報を発信することができる能力。
出典:一般社団法人ネットリテラシー検定機構
インターネット、SNS、知的財産、セキュリティーなどの技術や知識を理解して活用できる能力です。こちらも企業によって求める範囲は異なりますが、
- プライバシーや著作権の保護
- セキュリティー
- SNSの正しい使い方
は、企業と個人のどちらでも知っておかないといけません。ちなみにネットリテラシーには、一般社団法人ネットリテラシー検定機構主催の「ネットリテラシー検定」があります。
この検定では、
- 情報セキュリティ
- マナーと倫理
- 法制度(刑事)
- 法制度(民事)
- 知的財産
の5つの重要なキーワードをもとに検定試験を行っています。パソコン初心者、WEBライター初心者は、ネットの利便性と同時に脅威の理解も勉強しておきましょう。
脅威は必ずしも自分に降りかかるものではありません。状況によっては依頼主となるクライアントも被害を受けます。
リテラシー向上が期待できる資格一覧 |
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情報セキュリティマネジメント試験・ITパスポート試験・IC3・インターネット実務検定・日商PC検定・ビジネス著作権検定など |
ITリテラシーを持つメリット
ITリテラシーは、コンピューターやインターネットを活用する人に大きなメリットを与えます。
WEBライターは、パソコンを使って、ネット検索、文章作成、簡単な画像編集(案件による)といった様々な作業を同時進行します。
高いコンピューターリテラシーを有していれば、コンピューターを最大限に生かすことができるので有利です。
情報基礎、ネットの利便性、そして脅威が分かっていれば確かな情報をいち早く入手することができます。例えば、情報を得る時には、
- 情報の出所
- 情報の信憑性
- 引用や転載の可否
を必ず確認します。しかし、こういった知識がないとなかなか仕事が進みませんし、最悪の場合、トラブルに発展してしまいます。
実社会にはルールがあります。同じようにネットもルールが存在していることを忘れないようにしましょう。
SNS炎上、情報漏洩、ウイルス感染など、ネットには色々な脅威が潜んでいます。
しかし、ネットりリテラシーを持っていれば、このようなリスクは大きく軽減できるでしょう。
また、前項でもご説明しましたが、トラブルは自分だけとは限りません。クライアントと自分の安全確保は、信頼に繋がるので非常に大切です。
今回は、「リテラシーとは?」にスポットを当ててまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?
カタカナの用語はどうしても難しく感じてしまいます。
しかし、意味や使い方をすれば「思ったほど難しい言葉ではない」ということに気づくと思います。
WEBライター初心者が知っておきたい用語は、まだまだたくさんたくさんあります。
興味を持った時こそ、調べるチャンスであり覚えるチャンスです。
当サイトにはたくさんの用語が掲載されています。まだ知りたい用語があるようでしたら、ぜひご覧になってください。
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